M.A.C. 個人指導 実りの教室【姫路市学習塾】小.中.高.一般の受験補習資格取得のための学習指導、速聴読トレーニング

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ニュース & コラム

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「正しい」日本語について

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衝撃! 読書で読解力は伸びない?! ─ 「読み聞かされ」のススメ

 当塾でも読書教室をおこなっているように、読書がお子さまの情緒・情感の涵養や幅広い知識の習得につながることは否定する余地がありません。また、当教室の読書は特殊な方法によっておこなうため、それによって、上記に加えさまざまな能力を伸ばすことが期待できます。
 読後に感想文を書くことを求められるなど、通常、読書というのは書物を鑑賞することです。一方、入試の現代文における設問では、読解 (文を読み解く) 能力が求められます。これは「鑑賞」ではありません。ただし、きちんと読解していれば鑑賞は可能です。ところが逆に、読解できていなくても、(読解できている「つもり」であるなら) 鑑賞は可能なのです。これが曲者 (くせもの) なのです。
 本人や知人に心当たりがある方もいると思いますが、学校のクラスに数人は存在する「読書好き」の生徒うち、国語の読解問題の成績が芳しくない、またはできが安定しない (できのよいときと悪いときの差が大きい) 生徒が結構な割合で存在するのです。なぜこのようなことが起きるのかといえば、本人は読書好きであると自認しているうえに、文学的文章 (小説) の場合は特に、正確な読解ができていなくとも話の筋をきちんと追えることが多いので、読解した「つもり」になっているためです。話の筋が追えれば鑑賞という面では障害がないため、文章を書くのがうまい生徒であれば、立派な読後感想文も書けてしまいます。そのため、「実は読解ができていない」という事実に、本人はもとより、保護者の方でもなかなか気づきにくいのです。
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感想を書かせない読後まとめ文

ローマ字のはなし・発音の話

 「ローマ字の表記法をめぐり、小学校の現場で混乱が生じている」という、今さらながらの議論を扱った新聞記事が上がっていました。「今さらながら」としたのは、すなわち、「ヘボン式か訓令式か」ということらしいです。ここで結論を書きます。(学校の教師がどちらで教えていようと)「お子さまには必ずヘボン式で覚えさせてください」というのが当方の結論です。混乱を助長しているのが、なんと文科省です。数十年も昔、内閣から「ローマ字は訓令式で教える」という告知が出ており、文科省は「それにしたがうのが基本」と回答しているのです。ダメです。長くなりますが、納得される理由ですので、以下最後までお読みください。
 昔から小学校中学年でローマ字を習うことからわかる通り、学習指導要領では (今でも) ローマ字の履修は「国語」学習の一環に位置づけられています。だから元来、ローマ字は「英語ではない」という主張も成り立つのかもしれません。もっとも、文科省が小学生ローマ字において訓令式にこだわるのは、そういった抽象的な理由よりも、...(文章を追加します)
拡張ヘボン式ローマ字の表

小学校でもプログラミング教育の導入を検討

 過去 20 年間の情報通信技術 (ICT) の発展は著しく、これからもこの動きは加速こそすれ停滞することはないものと思われます。現在、中・高校生以上の年齢のお子さまをお持ちの保護者の大半が児童・生徒時代をいわば「旧時代」として過ごされ、頭が最も柔軟であった時期に ICT に関連した教育を受けることはなかったため、お仕事の場にとどまらず、日々の生活の中で技術のめまぐるしい更新に戸惑われている方も中にはいらっしゃるのではないかと思います。
 コンピューティングに関連して「情報処理」という科目は旧来より高校の一部では実施されてきましたが、「実践的なものではない」、「導入が高校では遅すぎるのではないか」、「必修にすべきだ」などの批判を受け、現在では、中学の技術・家庭科において一編丸ごとがコンピュータ教育 (「情報に関する技術」) にあてられ、コンピュータ・プログラミングだけでも、その中の一章 (「プログラムによる計測・制御」) という扱いとなっています。
プログラミング・イメージ  ロボット技術、自動車自動運転技術、ドローン (無人航行機) 技術、IoT (いろいろなものをネットに接続して利用すること) など、ニュースでこれらの話題を耳目にしないことのほうが珍しくなりましたが、将来、これらの技術の発展により人間を必要としない職種が大幅に拡大していき、職を追われる人があふれるのではないかという危惧がなされるとともに、それら新技術を支える情報通信関連の技術者、特にプログラマが大幅に不足することが懸念されています。事実、ここ数年、その傾向が出はじめています。
 こういった人材事情も勘案し、政府の成長戦略との兼ね合いもあり、数年以内に小学校でのコンピュータ・プログラミング教育を必修化するための検討をはじめることが文科省より発表されました。
 この検討開始については、早速批判の声も出ています。「『情報処理』ではなく具体的に『プログラミング」を取り上げるのは、小学生に職業訓練*を課すということではないのか」、「その時間の分だけ、小学生には国語や算数を充実させたほうがよい」、「教えられる人材を確保できるのか」、「小学生には早すぎる」など。この中で「早すぎる」という批判は無意味です。早くはじめること自体には何の弊害もないからです。ただ、公立校でも土曜日授業を復活させない限り、全体の授業時間数は決まっており、これは増やすことはできません。他の教科の時間数を削ることになりますが、そこまでして導入しなければならないものかという批判は一理あります。これと「人材確保」の問題は、すでに決定している「小学校英語必修化」にもいえることです。
 小学校で ICT を「授業に活用」することについては、すでに別記事の通り、姫路市でも実践されています。また、現在では PC、ないしはスマートフォン/タブレット端末のない家庭のほうが珍しく、それらを難なく「通常使用」できる小学生のほうが多いのではないでしょうか。このように現代の小中学生は情報通信機器をうまく使いこなせる一方で、否、逆に問題なく使えているからこそ、それらがどういった仕組みで動作するのかについて自ら思いをはせる子どもは少ないと思います。
 「コンピュータはソフトがなければただの鉄箱」と言われたりするように、...(文章を追加します)

* 「初等教育で職業訓練」と聞くと多くの人は困惑してしまうかもしれませんが、実は、日本と比較されることも多い技術大国ドイツにおいては、日本の小学校に相当する基礎教育を卒業した段階で、職業訓練コースと進学コースとに分けられてしまいます。現在の職業訓練コースは昔のように職人や工場労働者だけというわけではなく、また、進学コースに進む割合がかなり増えてはいますが、基礎教育卒業と同時にきっちりと分けられてしまうことは今でも変わっていません。ドイツでは、小学校卒業と同時に、人生がおおまかに決まってしまうのです

「使える英語」の能力、ますます重視へ

 「大学まで含めると 10 年間も英語を習っているのに、なぜ、いつまでたっても日本人は英語ができるようにならないのか*
 一つには、「それは、英語教育期間がまだまだ足りないからだ」とする考え方です。また、昔から日本人の中では「(よい) 大学に合格する」ことが人生の大きな目標の一つになっており、それゆえ、大学入試が根本的に変わらない限り英語教育も変わらないのではないかという指摘は、かなり以前からなされてきました。すなわち、これは、上記の疑問に対する理由 (の少なくとも一つ) を英語教育法に求める考え方です。その説における解決法は、「使える英語」を大学の合格要件の一つにすれば、そこまでの英語教育もそれに従わざるを得ないのではないか──掛け声だけではやらぬなら、やらねばならぬ方向にしてしまおう──という考えです。
 以前より教科外活動として小学校で英語の導入がおこなわれていましたが、このたび、小学校高学年において、英語 (外国語) を (成績も付与される) 正式教科とすることが決定しました。つまり、成績通知表にも、国語・算数・理科・社会などに並び、「英語 (外国語)」という項目が加わります。ただ、これは中学校で教える英語の授業を単に前倒しして開始するという意味ではありません。文部科学省の...(文章を追加します)
英語の 4 技能
英語の各技能の連関

 

各種英語資格・検定試験

 

実用英語技能検定
(英検)
GTEC
for STUDENTS
TOEIC (L&R) TOEFL iBT IELTS








準1級~ 800~ 730~ 80~ 6.5~
680~ 600~ 60~ 5.5~
2級~ 560~ 460~ 45~ 4.0~
※ 文部科学省作成の資料やいくつかの大学の選抜要領に基づく

* おそらくは、最低でもここ 50 年間くらい世間一般に言われ続けていることだと思いますが、そこでいう「英語ができる」というのは、「英語を聞き、話すことができる」ことを指している場合が多いように感じます。その世間一般の言にはいくつかの誤解や齟齬があります。まず「10 年間」という英語履修期間についてですが、

大学入試が 40 年ぶりの大改革

 中教審の答申により、実に 40 年ぶりとなる大学入試制度の大幅な改革が、2020 年をめどに実施される方向となりました。
 いわゆる「一期校・二期校」時代から、(誤解に基づく)「受験競争の過熱」という批判の高まりとともに 35 年前に共通一次試験が導入され、その後、共通一次試験は大学入試センター試験へと引き継がれました。
 今回の改革において、紙の試験という観点からは、従来のセンター試験が廃止され、年に複数回実施の「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称) と「高校基礎学力テスト」(仮称) という二種類の試験が導入される見込みです。
 全設問がマークセンス方式による客観テストであったセンター試験と異なり、新テストには一部記述式設問も含まれ*、将来的には、解答を含めた試験の全行程にコンピュータを使う電子検定 (CBT) が採用される可能性があります。
 合否判定においては、知識一辺倒とならないよう多面的判定という視点が重視されるようになり、具体的には、たとえば外国語 (英語) については、「TOEFL**」(トーフル) など民間団体が主催する試験を活用し、実用的、かつ「聞く」「読む」「話す」「書く」の 4 つの言語能力をバランスよく総合的に判定することが提言されました。

< まだ答申が出されたばかりであり、2020 年から一気に変更されずにしばらくは移行的な措置が取られる可能性があるため、具体的なことが決まっていけば、情報はその都度修正・追加していきます >

* 膨大な数の受験者の公平な処理のためには従来通りコンピュータ採点に頼るため、あくまで情報処理技術の将来的な進展を前提としているので、記述式設問が加わったとしても、ごく近い将来に限って言えば、「論述」というほどの記述方式にはなりません
CBT 記述式設問イメージ

** (実用) 英検TOEIC (トーイック)、国連英検などさまざまな英語検定試験があり、日本の小中高生では (実用) 英検を、大学生では TOEIC を受験する人が多いように思います。TOEFL は TOEIC と同様に米国の団体が主催する英語検定試験であり、TOEIC と同様に合否 (級) などはなく、得点が返送されます。また、TOEFL は米国への留学申請の際に提出を求められることが多いです。特に研究留学においては、高得点が必須です

小・中学校の普通授業に ICT 導入

 2014 年度より、姫路市立のすべての小中学校のすべての普通教室*に電子黒板書画カメラ、教師用ノート・パソコン、生徒 4 人あたり 1 台のタブレット端末が導入されました。生徒用タブレット端末については、今後「みなし一人 1 台**」を経て、完全一人 1 台**へと移行予定です。教室の様変わりは、すでに授業参観等でご覧になった方も多いと思います。
 普通教室への ICT (情報通信技術) 導入には自治体から多額の予算が使われるため、公立学校への導入時期や装備は学校単位ではなく自治体によって決まります。したがって、姫路市以外の学校では、現状が異なるものと思います。
 以前より「コンピュータ室」でのパソコンの授業 (= 情報処理) はおこなわれていますが、今回の普通教室への ICT 導入は情報処理の授業とはまったく性質の異なるものです。すなわち、普通の授業に ICT を活用するというものです。現状ではソフトの開発側も教師の側もまだまだ手探り状態で、従来方法でできるようなことを「タブレットでやってみた」という部分があるかもしれません。
 しかし、現状では副教材扱いのデジタル教科書***を検定教科書とする方向で国が動きはじめているため、ICT を活用した効果的な授業が今後進められていくのではないかと思います。

* 音楽室、コンピュータ室などの「特別教室」ではない通常の (○年○組と書かれた) 教室
** 「みなし一人 1 台」とは、ICT 授業をおこなうときだけ、そのクラス一人ひとりに 1 台ずついきわたらせること。「完全一人 1 台」は、全校生徒一人ひとりに 1 台ずつ配布します
*** デジタル教科書とは、インタラクティブ (相互作用的) なアプリであって、単なるいわゆる電子書籍とは異なるものです。たとえば、本文へのアノテーション (線引きや丸付け) などにとどまらず、算数のデジタル教科書では立体図形が 3D 映像として現れたり、国語であれば漢字の筆順練習ができたり、音楽なら掲載された曲が流れたりします

IT 教育備品

新制度となった兵庫県公立高校入試

 兵庫県公立高校入試のこのたびの変更については、すでに概要をご存知の保護者の方も多いと思います。
 すなわち、学区再編と姫路市が含まれる第 4 学区への複数志願選抜導入です。
 「姫路西・東高と龍野高」の併願なども考えられますが、神戸方面の学区と合併できなかった姫路市側の生徒にとって、複数志願は全体としてメリットがあるとはあまり言えないかもしれません。
 兵庫県には、全国でもきわめて珍しい総合選抜制度が以前から導入されている学区があります。総合選抜導入・維持の理由はおおよそ、「単独選抜が学区内高校間格差を拡大する」、「単独選抜にともなう激しい受験競争が起きる」などというものです。しかし実際には、公立高校の入試で「激しい受験競争」など起きておらず、これは現実を見ておらず的外れです。全国に総合選抜学区などほとんどありませんが、公立校受験のための激しい競争など起きているでしょうか。また、総合選抜においては、成績中位以上の生徒は全員が確実に合格してしまうため、むしろ大多数の生徒が安心しきってしまっており、受験期にも危機感が感じられません。これは危機感の問題にとどまらず、当該学区において全体的な成績が振るわない結果につながっているのではないでしょうか。高校間格差についても、拡大することの何が問題なのでしょう。「格差拡大」などという言葉に過剰反応すべきではありません。個々の生徒が自分の学力に応じた学校へ行くのは当たり前のことです。総合選抜では入学者の成績分布が単独選抜より広がってしまうため、高校での授業レベルを高い位置に設定することができません。総合選抜は、生徒の学力向上心を削ぎ、意欲のある生徒や成績上位の生徒を置いてけぼりにする制度なのではないでしょうか。
 複数志願選抜の導入によっても、同様の現象が危惧されます。なぜなら、子どもは正直だからです。成績中位以上の生徒にとっては合格可能性が上がるのだから、気が緩むのは当然です。
 ところで、生徒を受け入れる側の高校としては、自校の生徒の成績レベルが下がるのを是とするわけがありません。個々の高校が一般入試制度に手を加えることは不可能なので、推薦入試をこれまで以上に有効利用しようとします。もちろん、推薦入試は従来からありましたが、新たに導入する学校も増え、これを利用して優秀な生徒を本格的に青田買いしようとします。したがって、推薦入試の難易度は上がるとお考えください。
 推薦入試において重視されるのが小論文 (作文) です。入試での小論文といえば入学してからの専門科目に関連した課題が出題されがちと考えますが、もちろんそれはありえるのですが、実は審査されるのは、想像力を含めた問題解決能力論理性です。専門科目はこれから学ぶことになるのであって、入試時にそんなものの高度な知識を問うわけがありません。問題解決能力と論理性は文系・理系問わず必要とされる能力です。だから、理系学科の入試においても小論文が課されるのです。

 M.A.C. 個人指導 実りの教室では、教室オリジナルの作文の専用教材を使用し、推薦入試の小論文対策を徹底的におこないます。
 新入試全般、推薦入試等についてさらに詳しい情報をご希望の方は、ぜひお問い合わせください。