『高速リスニング実り』で脳のトレーニング
科学技術の発達とともに情報が氾濫し、また自ら考えなくても受身の状態でそれらの情報が流れ込んでくるようになり、深く論理的に考える機会が少なくなったと警鐘が鳴らされています。さらには、幼少のころからの読書の機会がますます失われているとも言われ続けてきました。
「速聴読」では、0.5-4 倍速でお好きな本の内容を再生しながら文字を目で追うという、耳と目からの「速聴読」トレーニングをおこないます。トレーニングとはいうものの、従来の「読書」に対するイメージや堅苦しくさはまったくなく、どなたでも気軽にはじめられます。このトレーニングを続けることにより、単に書籍から知識が得られるだけではなく、脳が活性化し、さまざまな知的効果が得られると考えられています。
私どもは一般の学習塾の運営において、近年、子どもの「日本語能力」が低下傾向にあることを実感しています。これは単に、本来年齢に応じて知っているべき言葉を知っていないというだけではなく、日本語文章の読解能力が欠如しているために (いずれの科目においても) 試験の設問の意味がそもそも理解できない、他の科目と比べて国語において奇答 (決して創造力あふれる解答ではなく) が目立つ、作文の設問に解答ができない、などの「症状」を観察しています。
モノを考えられなくなるというのは、学校の成績が根本的な部分で伸びないなどという瑣末な問題を生むだけではありません。想像力の欠如により、基本的社会生活の場面で適切に対応できない場合も出てくるでしょう。逆に、想像力や創造力が豊かである人は、困難に直面したときそれを切り拓いていくことがより可能となることでしょう。モノを考える能力というのは、人間性=人間であることの根幹であると思うのです。 こういった危機を防ぐ手段として年代を問わずくり返して推奨されるのが読書です。文学はすべての場面を決して画像で提示してくれませんし、登場人物の心の動きや風景を逐一直接的に表現してくれません。読者に洞察力や想像力を要求するのです。読者が文学を味わいたいと思えば、読者は読書の中で何度も考えなければならないのです。
「読書ですか。そんな安易な解決策はだれでも提言できるじゃないですか」こう思われるのはもっともであると思います。しかし翻って、すぐにお子さんに読書を実行させられるかといえば、挫折された方も多いのではないでしょうか。結局問題はここ - 子どもが恒常的に読書をしない - に収斂していると言えるでしょう。
最近は習い事をかけもちしているお子さんも多く、読書のための時間が取れないといった場合もないわけではありません。しかし一方、新しい学習指導要領の実施により履修内容は大幅に減らされ、少なくとも国・公立の学校においては週五日制が施行されているため、一般的に学校以外で使える時間は増えたと言えると思います。しかしながら、やはり読書をさせようとしても長続きしないのです。もうすでに本を読めないカラダになってしまっているのです。 安易に過ごせる方法を知ってしまった以上、子どもが面倒な道を選ぶでしょうか。大人は自らの意思であえてそこに足を踏み入れたり、そこに興味の対象を見つけ出したりしようとします。これを子どもにたとえ理由付きで説得しようとしても、大方の子どもは「面倒な作業を押し付けられた」くらいに理不尽に感じていることでしょう。
「速聴読」は読書をするきっかけを提供いたします。 要は、読書の取っ掛かりが「面倒な作業」でなければよいのです。読書によって何かが得られると無意識的・意識的に子どもが感じたら、そのあとは放っておいても本を読もうとするようになるでしょう。教室では、お子さんが興味を持てるような本とその朗読 CD を多数用意し、0.5 - 4.0 倍速で朗読 CD の再生が可能なパソコン・ソフトを用いて、お子さんを無理なく読書の世界へと導きます。朗読の音声がヘッドフォンから流れてきますので、本の文章を目で追うだけで読書が可能です。
学校の成績を上げるための手段として矮小化して読書をとらえるのではなく、読書によって得られる読書そのものの楽しさ、洞察力、想像力、創造力などをぜひお考えください。
授業料
小学生~高校生・一般
週1回
6,000円/月
週2回
10,000円/月
よくある質問
Q.1 「『速聴読』って、どんなことをするのですか?」
A. 私たちは「読書」の総合的な力を養成する機関です。よい本をたくさん読み、古人の叡智の遺産たる「ことわざ、故事成語、四字熟語、慣用句、和歌、俳句など」をインプットします。そして、自己表現の手段として書き、話します。21 世紀型の子どものための人間道場と言えましょう。目的は EQ(こころの知能指数)のアップです。
Q.2 「本を読まなくて困っているんです」
A. 今のお子さんはほとんど本を読みません。漫画、ゲーム、ビデオ、テレビ・・・にみんな夢中です。私どもでは、本をだれでも、受身的に、楽に、短時間に読める仕組み(システム)を作りました。1 人でも多くの子どもたちによい本を読ませたい。そういう運動として私どもは活動しております。
Q.3 「ゲームや漫画ばかりに夢中で・・・」
A. ゲームや漫画ばかりに夢中で情報通だとか知識・智恵が豊富だとかいう人は、おそらく、いまだかつておりません。他方、情報通だとか知識・智恵が豊富な人は間違いなく「本好き」です。本をたくさん読んでいます。私たちはよい本をたくさん読ませたいのです。まず受身的に。そのうち、本の楽しみがわかったり語彙力が豊かになると、主体的に読みたくなります。そうすることで、本好きな子供をつくりたいのです。
Q.4 「学習塾と何が違うんですか?」
A. 受験や成績は目的にしていません。もちろん、結果としてそんなものはついてきます。私たちは EQ(人間力)・ IQ(知能力)・ JQ(言葉力)を上げる教育を目指します。
Q.5 「読書専門塾ですか?」
A. そうです。ただ、入試問題だとか長文問題の読解なんてチッポケなものを目的にしていません。結果として簡単にできます。それよりも、むしろ人間力、こころの豊かな人づくりを目指しています。将来、自ら道をつくり歩いていける、自立した人間をつくりたいのです。
Q.6 「テストや受験対策はされるんですか?」
A. しません。
Q.7 「高速リスニングって何ですか?」「速く聴いたり読んだりして頭に入りますか?」
A. 入ります。むしろ速いほうが頭に入るのです。アルファ波になるからです。「高速リスニング」とは、通常 1 倍速で話されているものを 2 倍速・ 3 倍速・ 4 倍速と速い速度で聴きながら同時に読むことです。もともとアメリカの軍人の能力開発で使われてきた手法です。「高速リスニング」を用いますと、それまで本が読めなかった人が必ず、だれでも、受身的に、楽に、短時間に読むことができます。
Q.8 「速読は聞いたことがあるんですが、それとどう違うんですか?」
A. 「速読」はほとんど達成不可能ですが、「高速リスニング」はだれでもできます。耳から音声として送られてくる情報に目で追随するかたちをとっているからです。
Q.9 「どのくらいで本を読む習慣がつく(本好きになる)でしょうか?」
A. 個人差がありまして、今までで一番早い人で 1 日。標準的には 1 ~ 3 ヶ月。遅い人で半年です。
Q.10 「対象は?」「何歳くらいからできますか?」
A. 文章にはフリガナを表示することができますので平仮名が読めればOKです。これまでに小学生の1年生~大人の方まで受講されています。